トマトには「毒」がある?美味しいトマトの選び方と追熟方法

暖かくなってくるとやりたいことが増えますが、家庭菜園・ガーデニングもその一つです。
皆さんは何かを育てていますか?
そろそろ夏に向けて夏野菜を植え付ける時期になってきました。
ナス・きゅうり・トマトにスイカ…
夏は育てられるものも多く、美味しいものもたくさんありますね。
今回はそんな夏野菜の中から「トマト」についてお話していきます。
色鮮やかなトマト
サラダ・お弁当の隙間に…など、季節を問わずトマトはよく見かける野菜です。
赤や黄色など色鮮やかな色合いが多いので、お料理に色どりとして添えられることも多いですね。
トマトの原産地は「南アメリカ」。
ナス科の植物で ”赤茄子(アカナス)” とも呼ばれています。
トマトが発見された当時は使用していた食器との相性が悪く、鉛中毒などが起きていたために「毒リンゴ(poison apple)」とも呼ばれていたそうです。
日本に入ってきたのは江戸時代頃ですが、なかなか馴染めず…
食用として利用されるようになったのは明治以降だと言われています。
トマトには毒がある?
トマトは栄養価が高いことで知られていますが、「トマチン」と呼ばれるジャガイモのソラニンに似た毒性成分が含まれています。
このトマチンは完熟した実にはほとんど含まれていませんが、茎・葉・花や「完熟していない青い実」に含まれていると言われています。
未完熟のトマトは固めなので生食には向きませんが、ジャムやピクルスなどに加工して食べることもあります。
少しでも気になる方は、追熟させてから食べるようにすると安心です。
トマトを追熟させたいときは、新聞紙やビニール袋に入れて常温(20℃くらい)に置いておくことで追熟することができます。
リンゴがあれば、リンゴも一緒にしておくと効果的です。
※2~3日くらい様子を見ながら放置して、追熟したら冷蔵庫で保管しましょう。
青いトマト
青いトマトは未完熟というイメージがありますが、トマトの品種の中には「グリーントマト」という完熟しても青いままのトマトというものがあります。
通常のトマトより歯ごたえがあり爽やかな味わいが特徴で、甘い品種も多い面白いトマトです。
生でも食べられますが、ピクルスやフライに加工して食べるとさらに美味しくいただけますよ。
美味しいトマトを選び方
◇ヘタの色が濃くしっかりしているもの
◇ずっしり重いもの など
トマトを選ぶ時には、ずっしり重く見た目の良いものを選びましょう。
表面にツヤやハリがあり、ヘタ部分もしっかりと固く張っているものを選ぶのがおすすめです。
トマトは鮮度が落ちると色が変わったり、ハリなどが失われていきます。
傷があると傷みやすいので傷のないものを選び、家庭菜園などでは傷ありは早めに加工するなどしてしまうといいかもしれません。
トマトが割れるのはなぜ?
家庭菜園などでトマトを育てていると割れてしまうトマトというものも出てきます。
これは、乾燥が続いた後に急に大雨が降った際などに見られるもので「実の成長に皮がついていけずに割れてしまう」というものです。
トマトを育てる時には土を乾燥させすぎずに経過を見守り、雨避けなどを設置して水を与えすぎないように調節してあげましょう。
強い日差しが当たりすぎても割れてしまうことがあるので、実のつく位置や色などを見ながら日が当たりすぎないように調整してあげるといいかもしれません。
最後に
今回は「トマト」についてお話してみました。
トマトはサイズも様々で、品種もかなりの量があります。
ミニトマトなどは小さくて食べやすく育てやすくもあるので、ちょっと育ててみたいなと思った時に始めやすくて素敵ですね。
私は以前はトマト嫌いでしたが、自分で育てるようになって可愛くなり食べられるようになりました。
「甘いトマト」など品種によって食べやすいトマトもたくさんありますので、トマトが苦手という方もぜひ色々なトマトを食べて自分好みの味を見つけてみてください。