大きいと野球ボールサイズ?初夏に多い雹(ひょう)の特徴と対策

暑い日が続くようになり、やっと夏らしくなってきました。
もうすぐ梅雨も来るらしいですが、この秋のような空気も捨てがたいと思う今日この頃です。
今回は「雹(ひょう)」のお話。
先日、関東の方で降り注いだ雹(ひょう)で車がぼこぼこになってしまったなどのお話もあったので雹(ひょう)についてお話していきたいと思います。
雹(ひょう)とは?
雹(ひょう)はお天気の用語の一つで、空から氷の粒が降り注ぐお天気のことです。
雷雲(かみなりぐも)・入道雲(にゅうどうぐも)とも呼ばれる「積乱雲」という雲から降り注ぐもので直径は5mm以上になります。
5mm以下の氷の粒は「霰(あられ)」と呼ばれているんですよ。
霰と雹の違いは?
霰(あられ):直径5mm未満の氷の粒
雹(ひょう)と霰(あられ)の違いは「大きさ」だと言われています。
春や秋にみられることが多い雹(ひょう)は、直径5mm以上の氷の粒です。
サイズは様々で、大きなものだとゴルフボールくらい(4cm程度)あるものもあるので、これが空から降り注ぐと考えるとなかなかに恐怖ですよね。
一方、霰(あられ)は直径5mm未満の氷の粒です。
雹(ひょう)が「初夏」に降るのに対して霰(あられ)は「冬」。
それぞれ初夏や冬の季語としても知られている言葉です。
ひょう害と落下速度
10mm:時速50km
50mm:時速115km
70mm:時速140km
雹(ひょう)の大きさは様々で大きなものだとゴルフボールや野球ボールほどのサイズのものもあるそうです。
物体が上から下に落ちる時というのは速度が増すもので、サイズが大きく・重くなればその速度も威力も大きなものになります。
「ひょう害」という言葉もあるように雹(ひょう)が降ることで人や作物に影響を与えることがあります。
車の窓ガラスが割れたり車体がぼこぼこになってしまったり、ビニールハウスや作物を破損させてしまうこともあるんですよ。
雹(ひょう)は身近にありますが、実際に目の当たりにすると改めて怖いと感じますね。
ひょう害によって車などが破損した場合には、車両保険の保険が適用できる場合があります。
被害に遭ってしまった場合には、保険内容を確認して一度相談してみるのも良いかもしれません。
雹(ひょう)が降ってきたらどうする?
・車を安全な場所へ移動したり、厚手の毛布などをかけておく
雹(ひょう)は5月頃に多いお天気ですが、今年は涼しい日も多いので天気予報を見ながら「大気の状態が不安定」などの用語がないかをチェックしましょう。
外が急に暗くなったり雷が鳴り始めたら怪しいので、外にいる場合には早めに屋内へと避難してください。
雹(ひょう)の降る時間は、日本では「10分程度」と言われています。
空や空気がひんやりして怪しく感じたら早めに屋内へ移動し、雹(ひょう)が通り過ぎるまで待ってから移動をするようにしてみてください。
車を保護したい時には「車庫」などがある場合には車庫内へ移動、車庫がない場合には厚手の毛布などを被せることで雹(ひょう)の被害を軽減することができます。
ですが、雹(ひょう)は人間にとってもとても危険なものです。
車も大切ですが、降り始めてしまったら早めに屋内に避難し自分の身の安全を第一にしてみてください。
最後に
今回は「雹(ひょう)」についてお話ししました。
天気はその時々で変わり、場所によっては見たこともあまりない天気などもあるかもしれませんね。
よくある天気なら対策してあることもありますが、あまりない天気が急に起こるとびっくりしてしまいます。
最近はやっと夏めいてきましたが、今年はまた不思議なお天気が続いています。
普段ニュースはあまり見ないという方も、ぜひ天気予報はしっかり確認して急なお天気の変化にお気をつけてお過ごしください。