お世話になった方へ感謝を!夏に贈る「お中元」の風習とマナー

日々何気なく生きていると忘れてしまいますが、私たちの生活には様々なものが関わっていて私たちはそれに感謝しながら生活しています。
今回はそんな感謝を伝える風習「お中元」についてお話していきたいと思います。
「お中元」とは
夏になると「お中元」という言葉を聞いたことはありませんか?
ショッピングモールや広告などで見たり、今年はもう送り済みという方もいらっしゃるかもしれませんね。
お中元は、日頃お世話になっている方へ ”感謝の気持ちを伝えるために贈り物をする” という風習の事です。
お中元のシーズンになると、生活に役立つ様々な商品を一つの箱に詰め合わせたものなどが立ち並びます。
お店で現物を見ることもありますが、今だとネットで購入するという方も多いかもしれませんね。
その時期ならではの詰め合わせ商品も多いので、贈り物を選ぶのも楽しくなってしまいます。
いつ贈る?
西日本:7月上旬〜8月15日頃
お中元は、地域によって贈る時期が変わります。
東北・関東などの首都圏では「7月上旬〜7月15日頃」までに贈ることが多いですが、最近では少し早くなり ”6月下旬” 辺りから贈るという方が増えています。
九州・四国などの西日本の方では「7月上旬〜8月15日頃」または7月中旬から贈るという方もいるようです。
8月7日頃になると「立秋(りっしゅう)」という季節になり、立秋の時期は ”8月7日〜8月22日頃” まで続きます。
立秋が過ぎてしまうと、お中元ではなく「残暑御見舞(ざんしょおみまい)」という形で贈られるようになります。
何を送る?
◇相手の趣味趣向に合わせて
◇日持ちするもの
◇相手が使いやすいもの など
お中元の贈り物は「食べ物・飲み物」などが一般的です。
この時期に食べることの多い「そうめん・うどん」などの麺類や「果物のゼリー」詰め合わせなども贈られることが多いですね。
お酒を嗜む方へお贈りする場合には、その方が好きなお酒を選んだり飲み比べできそうなものを選んでも楽しいかもしれません。
お中元は”感謝の気持ちを伝えるために贈り物” ですから、贈る方に合わせて「これがいいかな?」と想像しながら選んでみてください。
よく話したことがある方なら、その人の家族構成や生活環境に合わせて贈り物を選んでみましょう。
暑い時期ということもありますので、なるべく ”日持ちするもの” の方が喜ばれるかもしれません。
あまり話したことがない方だったら、その方を良く知る方に聞いてみたり…
性別・年齢などに合わせて程よいものを選ぶと良いかもしれません。
麺類は使いどころも多いので贈りやすいかと思いますが、物によってはアレルギーの方は食べられないこともあるのでよく確認してみましょう。
いくらくらいの物ならOK?
お中元の相場は「3,000円~5,000円」程度だと言われています。
人によってはもっと高額なお中元を贈る場合もありますが、”気持ち” ですので金額は参考程度にして中身にこだわってみると良いかもしれません。
3,000円のお中元であったとしても、中身に自分のことを考えて選んでくれたものが詰まっていたら嬉しく思います。
ぜひ、自分が受け取った時を想像してみて、箱を開けた瞬間に「嬉しい」と感じるような物を贈ってみてください。
お中元を受け取ったら…
お中元は「上司」などの目上の方へ贈ることが多いですが、同僚や友人・家族へ贈ることもあります。
お中元を頂いたら、早めに「お礼状」をお送りしましょう。
手書きでも良いですが、すぐに伝えられるならメールなどでも大丈夫です。
品物を ”受け取った” ことと、心遣いへの ”感謝” をお伝えしましょう。
お返しに品物を贈るかどうかは、お返しをする方が「目上の方であったか?」「家族・友人か?」などによって変わります。
お中元を頂いたらしっかりと感謝を伝え、品物については自分が準備したいと感じたら贈ってみてください。
お中元のお返しの品物を贈る・贈らないに関わらず「感謝」を伝えることはとても大切なことで、自分も言われると嬉しい気持ちになります。
暑い日々が続きますが、お世話になっている方や身近な方への感謝を忘れずに…。
いつもはお礼が伝えられない方へも「ありがとう」を伝えてみてはいかがでしょうか?