セミの声は夏の音!風情を感じるセミの鳴き声と寿命

暖かくなると私たち人も活発になりますが、人間以外の生き物も元気に世界を闊歩することが多くなります。
夏に野菜を育てていると様々な虫を見かけますが、部屋にいる時でもよく訪れる虫というと…やはり「セミ(蝉)」でしょうか。
今回は夏の風物詩の音として鳴き声を聞くことも多い「セミ」についてお話していきたいと思います。
セミと情緒
セミは夏になるとよく見かけるようになる虫で、特徴的な鳴き声を持っています。
分類的には「カメムシ目」となっており、姿は少し違いますがカメムシやアブラムシなどの仲間だと言われています。
土の中で何年も暮らし、時期になると地中から這い出して来て孵化をします。
孵化を行った場所にはセミの抜け殻が残るので、このセミの抜け殻を見つけるのも夏の楽しみの一つだったりしますね。
セミは、その成長の様子・儚い姿から「復活・再生」や「不死の象徴」として扱われていることもあります。
日本では ”もののあはれ” という理念の代表的なものとされており、見聞きして感じたことによって生じる感情・もの悲しさなどを連想させる生き物として知られています。
夏を表現する作品でセミが使われることは多く、音楽の中でもセミの鳴き声が入る物などもありますね。
「空蝉(うつせみ)」という言葉は ”セミの抜け殻” を示す言葉ですが、これも様々な作品の中で見かけることが多い言葉の一つです。
日本には趣や情緒を感じる風習がたくさんあります。
言葉一つとっても、その時の情景や心情を表せる物が多いので、難しいと思う半面 気持ちを表せる言葉が何通りもあることが素敵だと感じます。
皆さんは今どんな気持ちを持っていますでしょうか?
夏の終わりはもの悲しく、物思いにふけることが多い時期でもありますが少しでも楽しい気持ちが多かったら素敵ですね。
セミの種類
・クマゼミ
・ニイニイゼミ
・ミンミンゼミ
・ツクツクボウシ など
セミにはとてもたくさんの種類があり、日本にも多くのセミが生息していますよね。
セミといえば「鳴く」というイメージがありますが、種類によって鳴き声・鳴く時間帯は違います。
クマゼミ・ミンミンゼミなどは「午前中」に、アブラゼミ・ツクツクボウシなどは「午後」に鳴きます。
ニイニイゼミは「一日中」鳴いていると言われていますし、夏のセミの鳴き声としてセミ好きという方でなくても知っている方の多いは多いヒグラシは「朝」と「夕」に鳴くと言われています。
外にいなくとも部屋の傍で鳴かれるとかなりの大音量なセミ。
近場で聞くのはハードルが高めですが…
少し遠くからなら、夏を感じる音として風情を感じる素敵な音で癒やされてしまいますね。
セミの寿命
セミの寿命は一週間程度というのは有名な話で、何年も土の中で暮らしていたのに地上に出た瞬間から少しの間しか生きられないという様子から「儚い」「もの悲しい」イメージで知られていました。
生育が非常に難しいため正確な生態などはわからない部分も多いそうですが、近年ではセミの寿命は2週間。
セミの種類にもよるようですが、長いものだと1ヵ月程度 生きる場合もあったという研究結果が報告されています。
儚く見えるセミは、実はとてもたくましい生き物だったのかもしれませんね。
最後に
今回は「セミ」についてお話していきました。
夏は夏休みの関係もあり、自由研究の季節というイメージもあります。
朝顔の観察日記から始まり、セミの観察日記などを付けている子もいるのでしょうか。
セミの抜け殻をせっせと収集していたら、うっかり虫が苦手なお母さんに見られてしまって驚かせてしまったり…なんていう思い出がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
今年は例年よりもセミを見る機会が少ないですが、たまに聞こえると夏を感じます。
疲れた時には風鈴や水の音、そしてセミの声を聞きながらゆっくり過ごすのも素敵かもしれません。