季節を感じる「お餅」!鏡餅の由来・意味など行事食とお餅の関係

12月中旬…この季節になるとそろそろお正月を意識し始めます。
お正月というといつもより「豪華な料理」や「お正月ならではの料理」が並ぶ、食いしん坊にとってはたまらない行事の一つ。
今から具材の準備をしたりして、おせちに思いを馳せている方も多いかもしれませんね。
今回はおせちと並んで ”お正月といえば” という食材「お餅」についてお話していきたいと思います。
お餅とは?
お餅はお正月の風物詩ですが、お正月以外にも食べたくなる食材。
お祝い事などで食べても美味しく、おやつとして食べるのにも最高の一品ですね。
皆さんは「お餅」をよく食べますか?
お正月になれば食べるという方も多いかもしれませんね。
お餅は「もち米」と呼ばれるお米を炊いたり蒸したりしたものを、杵や臼などで搗いて粘りを出し最終的に綺麗に成形したもののことです。
基本的には ”もち米” が使われますが、アワ・葛(くず)・米粉などを使って作られるものも「餅」と呼ばれていることがあります。
モチモチとした独特の食感や弾力・粘りがあり、チーズのようにどこまでも伸びてしまうのがお餅の面白いところですね。
行事とお餅
1月:鏡餅、餅粥(もちがゆ)
3月:ひし餅、桜もち、草餅、ぼた餅
5月:かしわ餅、ちまき
9月:月見団子、おはぎ など
日本では様々な行事でお餅を食べます。
近いところでいうと、お正月の「鏡餅(かがみもち)」ですね。
鏡餅は、その年の ”年神様の依り代” だと言われています。
新しい年になるとその年の「年神様」が家々を巡って幸福をもたらしてくれると考えられており、年神様に自宅を訪問してもらえるように鏡餅を目印のように飾ってお迎えする準備をするのだとか。
鏡餅は神様の三種の神器の一つである ”鏡” を模した形をしていると言われていて、様々な装飾を施された鏡餅の形には「長寿」や「子孫繁栄」などの願いが込められています。
一般的には鏡開きの日になるまで自宅に飾られて、その日になったら槌で割って頂くというのが習わしです。
他の行事食の中には、ひな祭りや端午の節句で頂く「桜もち・ひし餅」や「かしわ餅」などがありますね。
桜もちには「道明寺粉(どうみょうじこ)」という、もち米を干して粗く引いたりなどして作られるもち米が使用されています。
お正月などに食べるお餅とは少し違う食感が楽しく、春らしく着色することで桜をイメージした華やかな和菓子になっているのが楽しいところです。
秋には中秋の名月の「お月見団子」、秋の彼岸の「おはぎ」などがあります。
お月見団子は小さなお団子がピラミッドのように積み重なるのが可愛らしく、おはぎは定番ですが何度食べても美味しくどこか懐かしい味わいになるのが素敵ですよね。
皆さんは、今年どのお餅を食べましたか?
もし今年あまり食べなかったという方は、ぜひこれからのお正月や来年の行事で頂いてみてください。
最後に
今回は「お餅」についてお話していきました。
これから食べる機会も増えるお餅。
美味しいのはもちろんですが、食べすぎや急いで食べるのには注意してくださいね。
最近では嚙み切りやすく設計されたお餅やお餅風のレシピもたくさんあります。
自分や家族の食べやすい形のお餅で、ぜひ季節を感じてみてください。
忙しい日々も多いですが、行事を言い訳に行事食を頂くと「もうそんな季節か…」と時間を思い出すきっかけになります。
時間を思い出して季節に気づいたら、少しだけ休憩してお餅を頂いてみませんか?
疲れているときに食べる少しの甘いものほど美味しいものはありません。
ぜひ、疲れた時こそ少しだけ甘いものを食べて一息入れてみてください。