岡山市で外壁塗装リフォームを行う際の注意点とは?
新築から長年住み続けていると、外壁の傷みや劣化が起きてきます。 そうなりますと外壁のリフォームを検討しますが、 どのような点に気を付ければ良いか分かりませんよね。
事前にしっかりと外壁塗装について知らないと、 下記の様なトラブルになることがあります。
「リフォーム後の見た目がイメージと違ってしまった!」
「想像していたよりも高額で、工期も長くなってしまった!」
「業者やご近所とトラブルになってしまった!」
こんな事態は避けたいですよね。
そこで、今回は外壁塗装で気を付けたい点やポイントをまとめました。
また、岡山市ならではの塗料の選び方についても解説していますので、 リフォームを行う前にぜひご覧ください。
外壁塗装で気を付けるべき6つのポイント
では、外壁塗装で気を付けなければいけない点には、 具体的にどのようなものがあるのでしょうか?
主には下記の様な点があります。
1.悪徳業者と契約しないようにする
2.外壁塗装の工事の概要を知っておく
3.見積書で工事内容や料金をチェックする
4.自身のリフォームに最適な塗料なのか確認する
5.保証やアフターフォローがあるかチェックする
6.トラブル時のための対処法を知っておく
順番に詳しく解説していきますので、外壁塗装をお考えの場合にはぜひ見ておいてください。
1.悪徳業者と契約しないようにする
それでは、最初に外壁塗装の施工業者選びの点での解説です。
外壁塗装の業務を行うリフォーム会社やハウスメーカーは非常に多く、 それぞれ様々な特徴や施工方法があります。
しかし、気を付けなければいけない点は、外壁塗装に関して知識がない人達を ターゲットにした悪徳業者もいるということです。
そのため、まずは下記のような悪徳業者の特徴を知り、 外壁塗装を勧めてくる業者がこれに該当していないかチェックしましょう。
<悪徳業者の特徴>
- 会社の所在地や連絡先が不明
→ 他の業種でも同じですが、連絡を絶たれるおそれがあります。
実際に会社があるかどうか確認しておくと良いでしょう。
- 大幅な割引や値引きをしてくる
→ 悪徳業者の多くは「足場代が無料になる」「キャンペーン価格です」というような、
大幅な割引や無料を主張してきます。
- 過度に不安を煽ってくる
→ 「今すぐに直さないと雨漏りします!」「早くリフォームしないと倒壊します!」
という風に、過度に煽ってくる業者も悪徳業者の可能性があります。
- すぐに契約を迫ってくる
→ 「今日中」や「明日まで」といった短期間で契約を迫る業者も危険です。
- 訪問営業で工事を勧めてくる
→ 悪徳業者は訪問営業を行っている場合が多いです。
できれば、自身でネットなどから施工業者を選ぶ方が良いでしょう。
- 手抜き工事を行おうとする
→ 本来行うべき工事や工程を省き、費用を減らして不正に利益を得ようとします。
リフォーム後に不具合が起きる原因になりますので注意しましょう。
2.外壁塗装の工事の概要を知っておく
次に2つ目の外壁塗装の工事概要についてです。
外壁塗装工事には様々な工程がありますので、概要を把握しておくことで、 適切な工事や工程が行われているか確認することができます。
外壁塗装工事の流れや概要は下記の様になっています。
各工程別での注意点も記載しておりますので、 こちらも確認しておくようにしましょう。
① 足場組立
外壁塗装を行うほとんどの場合に必要になるのが足場になります。
足場は2m以上の高所で作業する場合には必ず組む規則となっています。
「足場って本当に必要なの?」という疑問もあるかと思いますが、職人が安全に作業し、工事の質を高めるためにも必要になります。
節約したいからといって、悪徳業者の「足場代無料でできますよ!」という口車に乗らないように注意しましょう。
② 養生作業
外壁塗装では塗料が飛散しやすく、様々な箇所に付着してしまいます。
そのため、養生シートやメッシュシートで覆い養生する必要があります。
養生する箇所としては窓ガラスや植木、お客様の車、その他塗装を行わない場所すべてにカバーをしていきます。
良い業者を見極めるポイントとして、こうした養生作業をキレイに行っているかも重要な要素となりますので、ぜひチェックしてみて下さい。
③ 高圧洗浄
高圧洗浄は既存の外壁の汚れを落とし、新しい塗料の密着性を高めるために行います。
基本的にはお客様宅の水道をお借りして洗浄作業を行います。
注意点としては水しぶきが飛びますので、業者がしっかりとメッシュシートを張ってくれているか確認しましょう。
お隣が水浸しになりトラブルになる事例もあります。
また、高圧洗浄は施工主のお宅の水道で行いますので、作業費の他に水道代が数千円程度掛かってくることも覚えておきましょう。
④ 下地補修
下地の補修も新しい外壁塗料の耐久性を高めるために重要です。
そのため、塗装前に必ずひび割れなどは補修を行い、外壁塗装に入ります。
補修方法としては、コーキングを使用してひび割れ部分を補修する作業や、サイディング目地部分の劣化したコーキングを交換する作業を行います。
この工程を省いて塗装に入ってしまいますと、後々不具合が発生し、期待されていた塗料の耐用年数が実現できないため注意しましょう。
⑤ 外壁塗装下塗り作業
上記工程を終えたらようやく外壁塗装に入ります。
まずは外壁塗装の下塗り作業の工程から行っていきます。
外壁塗装は基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3回工程で行います。
下塗りはメインとなる外壁塗料の密着性を高めるために施工されます。
この下塗りも適切に施工されていませんと、早期に塗料が剥がれて不具合が起きる原因となります。見積書で省かれていないか確認しましょう。
⑥ 外壁塗装中塗り・上塗り作業
中塗り・上塗り塗装は外壁塗装でのメインとなる工程になります。
ここで使用する塗料には様々な性能や種類のものがあります。
そのため、後の項で詳しく解説しますが、自身のリフォームに合った最適な塗料を選び施工する必要があります。
なお、下塗り~上塗りの各塗装の工程間では、必ず適切な乾燥時間をとる必要があります。
乾燥前に塗装を行うと不具合が起きますので、こちらもチェックしましょう。
⑦ 点検及びチェック作業
外壁塗装後には塗り忘れや外壁の状態確認を行います。
この時点で不具合や塗り忘れなどを見つけましたら、すぐに業者に連絡しましょう。
足場が解体され工事が終わった後ですと、補修に応じてくれない場合もあります。
そのため、遠慮せず担当者や会社に電話し相談すると良いでしょう。
⑧ 足場解体・ゴミ片付け
外壁塗装後は足場を解体してゴミを片付けていきます。
この時にゴミが残っていたりしないか確認しておきましょう。
また、足場は運び込む際や塗装が終わり運び出されるタイミングで、外壁や塀などにぶつかり傷つくことがあります。
そのため、施工前と比べてご自宅の外壁や塀などに傷がついていないかも改めてチェックしておくと良いでしょう。
3.見積書で工事内容や料金をチェックする
外壁塗装の概要に関して確認しましたが、同様にして見積書の内容もチェックが必要になります。
特に注意したい点としては下記の事項がありますので、こちらも外壁塗装リフォームを行う前に必ず確認しましょう。
・金額や内容は詳しく明示されているか
前項のように塗装工事には様々な工程がありますので、工程ごとにしっかりと作業内容が明示されており、金額も書いてあるか見ておきましょう。
悪質な業者の場合には具体的に書いていないのを良いことに、作業内容を省略したり、ごまかしたりすることがあります。
基本的には前項の工程ごとに金額が書いてあり、 使用材料や単位・面積、備考などが書いてある業者の方が良いでしょう。
・外壁塗装の塗りは3回以上か
外壁塗装の工程では3回以上の塗装が基本となります。
そのため、見積書で必ず塗装回数の確認はしておきましょう。
外壁の塗装は基本的に1度や2度の塗装では十分な耐久性が確保できません。
そのため、重ね塗りを行って強靭な塗膜を形成するようにします。
見積書に書いていない場合には担当者に教えてもらいましょう。
もしハッキリと答えてくれない場合には、別の業者にした方が良いです。
・塗料の商品名や種類、メーカーや保証年数は分かるか
外壁塗装で使用する塗料には様々な商品や種類があります。
メーカーごとに出されている塗料には違いがありますが、中塗り・上塗り塗料では主な種類として下記の様なものがあります。
- アクリル塗料・・・価格は安いが耐久性が非常に低い
- ウレタン塗料・・・アクリルよりかは耐久性では良いが、それほど耐用年数は長くない
- シリコン塗料・・・価格と耐久性ともにバランスの取れた塗料
- ラジカル制御型塗料・・・劣化しにくい性質を持つ塗料
- 光触媒塗料・・・汚れを分解する性質を持つ塗料
- フッ素塗料・・・防水性や耐久性が高く、機能性の高いものが多い
- 無機塗料・・・非常に耐久性が高いが、その分価格も高い
見積書から商品名が分かり、上記の様な種類を判別できるかがポイントです。
また、どこのメーカーが製造しているかもチェックしておきましょう。
また、万が一のために保証がある塗料かどうか、保証内容や年数なども確認しておくと、施工後も安心でしょう。
・下地処理の内容は適切か
外壁塗装においては既存の外壁の下地処理が重要になります。
塗装前の高圧洗浄、ひび割れ(クラック)の補修、ケレンと呼ばれる研磨作業、サビ止めの塗布などがそれに該当します。
上記の下地処理の作業はいずれも塗装リフォームにおいて必須ですので、見積書を見てこれらの作業が省略されていないか見ておきましょう。
特にひび割れやケレン作業、高圧洗浄などは適切に行われていないと、雨漏りの原因になったり、数年で塗膜が剥がれたりしてしまう事態になります。
・「〇〇〇 一式」などと省略されていないか
各工程で書かれておらず大まかに「〇〇〇 一式」と書かれている項目が多い場合には注意が必要です。
外壁塗装においては工程ごとに使用材料や詳細な作業内容、価格などを分類し明示することが基本になります。
「諸経費」といった項目についても、金額が大きい場合にはどういった内容なのか業者に確認すると良いでしょう。
・足場はクサビ式(ビケ)であるか
外壁塗料は様々な種類や商品がありますが、実は足場にもいくつかの種類があります。
基本的にはクサビ式が安全ですが、中には安く済ませようとして単管足場で足場を組むリフォーム業者もいるようです。
単管足場は安く済むかもしれませんが、床がなくパイプを繋げただけですので、不安定で施工の面でも良くありません。
使用が禁止されている足場でもありますので、見積書で必ず足場の種類は事前に確認しておくようにしましょう。
・追加工事の可能性があるか
追加工事についても非常に注意が必要な点になります。
悪質な業者の場合には契約前の見積もり段階では安く金額を提示し、契約後に追加工事を次々と行い、追加請求してくる場合もあります。
優良な業者でも追加工事を行う場合がありますので、 この点で良い業者かどうか見極めるのは難しい部分があります。
そのため、見積もりの段階で追加工事の可能性があるかの確認、そしてどのくらいの費用で、どういった内容になりそうかは把握しておきましょう。
4.自身のリフォームに最適な塗料なのか確認する
続いての注意点は、ご自身のリフォームに最適な外壁塗料であるかという点です。
外壁塗装は高い費用が掛かりますので、これからの生活や環境面も考えて、 しっかりと事前に計画し行うことが大事です。
そこで、本項では自身の生活や環境面から最適な塗料を選ぶ方法を解説します。
具体的には、下記の様な点で塗料を選ぶと良いでしょう。
① 予算や耐久性から塗料を選ぶ
最初に予算面からどの塗料を施工するか選ぶ方法があります。
塗料には色々な商品がありますので、価格も大きく変わってきます。
大まかではありますが、種類別では下記の様な費用相場ですので、 この点を考慮して最適なリフォームを検討するのも良いでしょう。
- アクリル塗料 費用相場:1,000~1,700円/㎡ 耐用年数:約3~6年
- ウレタン塗料 費用相場:1,700~2,400円/㎡ 耐用年数:約5~10年
- シリコン塗料 費用相場:2,000~3,700円/㎡ 耐用年数:約8~15年
- フッ素塗料 費用相場:2,200~4,800円/㎡ 耐用年数:約12~20年
- 無機塗料 費用相場:3,700~5,600円/㎡ 耐用年数:約15~25年
予算から選ぶ際の注意点としては、必ず耐用年数も考慮することです。
安い塗料ですと初期費用は安くなりますが、その分耐久性が低いため、 頻繁に塗り替えの必要があり、長期間では逆にコストが掛かります。
② 地域性や生活環境から塗料を選ぶ
次に、地域性や生活環境から最適な塗料を検討する方法もあります。
今回は岡山市の地域性や環境を例として塗料を検討してみましょう。
岡山は「晴れの国おかやま」と呼ばれる程、晴れの日が多く日射量も多い地域です。
そのため、気温も高く温暖な気候という特徴があります。
よって、こうした地域で使用する外壁塗料に関しては、熱を遮り室内温度の上昇を抑える遮熱塗料などが最適でしょう。
また、建物は太陽光の紫外線により劣化しますので、 紫外線による劣化現象を抑えるラジカル制御型塗料などもおすすめです。
その他、岡山県南部では工業地帯に近いため、外壁が汚れやすい傾向にあります。
このような環境では低汚染性の機能がある塗料なども良いでしょう。
このように、塗料は生活環境や地域によって選ぶことで、より快適で暮らしやすいリフォームにすることができます。
ぜひこうした点も含めて塗料を選んでみて下さい。
③ 色から塗料を選ぶ
長く住むのであれば色やデザインの面も考慮すべき点になります。
せっかく価格や機能が良くても、外観が悪くては嫌ですよね。
色やデザイン面から最適な塗料を選ぶポイントとしては、主に下記の様な点を考慮すると良いでしょう。
- 原色に近い色は色褪せしやすい
→ 赤、青、黄色などは特に色褪せしやすいため注意が必要です。
- 広い面積で見る色と、狭い面積で見る色は違って見える
→ 明るい色は面積が広いとより明るく見える傾向があります。
- 天候や時間帯によって、色は見え方が異なる
→ 曇りや暗い時間帯は黒っぽく見えます。
- 屋根との色合いのバランスを考える
→ 同系色などでまとめるとバランスよく見えます。
- ご近所やネットなどで理想となる色を見つけて伝えると良い
→ 理想となる外壁の色を見つけて伝えた方が早いかもしれません。
- パソコンの画面と肉眼で見る色は異なる
→ 最終的には実際に目で見て確認してから塗料は決めましょう。
5.保証やアフターフォローがあるかチェックする
保証やアフターフォローがあるかどうかも、外壁塗装を行う上では重要なポイントとなります。
アフターフォローは外壁塗装後、1年、3年、5年といったタイミングで、定期点検を行い不具合がないか確認していきます。
こうしたアフターフォローがあれば、施工後にもし不具合が生じても、早い段階で補修工事を行うことができます。
そのため、補修費用が安く済むメリットがあります。
また、保証に関しても塗料自体に対して付された「製品保証」、そして施工業者が工事に対して付している「工事保証」というものもあります。
いずれの保証も保証期間や保証内容、適用される条件などがありますので、中身はしっかりと確認の上、保証がある塗料や施工業者を選びましょう。
よくあるのが「施工不良たった箇所が保証の対象外であった」、「保証期間を過ぎていた」、「施工業者が倒産していた」などで保証が受けられないケースです。
6.トラブル時のための対処法を知っておく
前項までで様々な注意点や気を付けたいポイントに関して解説しましたが、それでもトラブルは100%防げる訳ではありません。
そこで、実際にトラブルが起きてしまった時の 対応の仕方についてもまとめましたので、ぜひ下記をご覧ください。
・契約した外壁塗装工事を取り消したい場合
契約をしたけれど、いざ工事が始まると連絡がなく対応が悪いなど、事前の説明と違ったりすることも多々あります。
そんな場合には8日以内であればクーリングオフの制度で、契約を解除することができますので検討しましょう。
・近隣の方からの苦情がきた場合
こちらに関してはどのような苦情かにもよりますが、騒音や職人のマナーによる苦情の場合にはお詫びをするしかありません。
可能であれば施工業者にも連絡し、謝罪に付き合ってもらうか、二度と起きないよう徹底した対策をするように頼みましょう。
事前にご近所に対して工事のお知らせと挨拶をしておくことで、このようなトラブルの発生は防げますので、対策しておきましょう。
・塗料の飛散が起きてしまった場合
外壁塗装中に塗料が飛散して近隣の住宅や車に付着、トラブルとなってしまう事例もよくあります。
このような場合には施工業者に連絡し、補償に応じてくれるか確認しましょう。
基本的には塗装業者は請負業者賠償責任保険に加入していますので、保険で補修費用を補える場合がほとんどです。
・車や植木などを破損させられた場合
優良な施工業者でも些細な油断やミスにより、 物や壁、車などに傷を付けてしまったりするケースはあります。
そのため、この場合には写真などで証拠を残し、業者に連絡をしましょう。 こちらも賠償責任保険で対応してくれる可能性があります。
・塗装などがすぐに剥がれてしまった場合
数年で剥がれてきてしまった場合には、施工不良による不具合の可能性が高いため、まずは該当箇所を施工業者に確認してもらうようにしましょう。
その上で、保証などで対応してもらえないか相談をすれば、無料で補修作業を行ってくれる場合があります。
外壁塗装を行う前には事前の対策と下調べが何より重要です!
以上、外壁塗装を行う際に気を付けたい点やポイント、 トラブルの際の対応法についてもお話しました。
何よりも大事な点はこうした注意すべき点を、 事前に把握して対策することになります。
ぜひ、上記内容を繰り返しご確認頂き、 ご自身にとって最適な外壁塗装リフォームを行ってみて下さい。
また、弊社では外壁塗装のアドバイスやお悩み相談も承っておりますので、 気になることがあればお気軽にご連絡ください!