日本の活火山は何個ある?活火山と得られる恩恵

2022年の1月にトンガで大規模な噴火が起こりました。
この噴火は近年の中でも大規模なもので、噴火の影響で津波や地震などの被害もありました。
日本でも火山が活発になっているという話はよく聞きますが、実際に本当に大規模な噴火は文字と映像でしか見たことがない方も多いかもしれません。
山は多いイメージですが、日本には一体どのくらい「活火山」があるのでしょうか?
今回は「噴火」や「活火山」についてのお話をしていきたいと思います。
活火山とは?
日本にはたくさんの山があります。
この山々は「火山の噴火」によって形成されたり、地形の動きによって作られたりします。
火山は噴火によって溢れだした溶岩が積みあがって作られるものですが、一度噴火して山が出来たら終わりというものではありません。
何年も噴火したことがない火山でも、ある時 急にに噴火することもあるんです。
「活火山(かっかざん)」と呼ばれる火山は ”過去1万年以内” に噴火したことがある火山のことで、現在は活動していなくとも期間内に噴火した記録のあるものは活火山と呼んでいます。
日本の活火山はいくつある?
日本は、世界の中でも活火山の多い国です。
過去1万年以内に噴火した記録のある、また現在も活発な活動している火山は2017年の段階で「111個」も存在しているそうです。
浅間山(あさまやま)や桜島などは聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
浅間山には「登山者避難用シェルター(火山シェルター)」という噴火時に噴石から身を守るためのシェルターが設置されています。
御嶽山(おんたけさん)の噴火時の死因の多くが噴石によるものだった事から設置が進められ、御嶽山や阿蘇山など12個程の火山に設置されているんですよ。
<参考>
・国土交通省 気象庁HP
噴火するとどうなる?
・建物を破壊する
・機械を破壊する など
火山が噴火すると、火山灰・溶岩流・土石流・火砕流などが起こります。
よく聞くのは「火山灰」でしょうか。
火山灰は、火口から噴き出す灰のような無数の小さな破片です。
人が吸い込むことで呼吸器系や皮膚などに影響をもたらしてしまうもので、飛行機などが吸い込んでしまうと機械トラブルを起こす原因にもなります。
火山灰は「灰」という名前がついていますが降り積もると重く、火山灰を避けるために山で避難小屋に避難してもいざ外に出ようと思った時に扉が開かなくなる事もあるとか。
イタリアには、火山灰によって一夜で埋もれてしまった「ポンペイ」という町があります。
ヴェスヴィオ山という山の噴火によって火山灰で埋もれてしまい、当時の様子をそのままの姿で美しく保存されていたことで有名です。
火山の恩恵
・温泉
・湧き水
・土地と農業 など
火山は考えれば考えるほど恐ろしいものですが、起こることで得られる恩恵というものもたくさんあります。
世の中には行くのは怖いと思う場所がありますが、そういった場所ほどこの世のものとは思えないほど美しい光景を見ることが出来ます。
それこそ、アニメやゲームでしか見たことがない世界も見ることが出来るかもしれません。
私たちが大好きな温泉や湧き水も火山活動による恩恵です。
生活になくてはならない土地も火山活動の影響で広大な平地が作られ、長い年月をかけることが出来れば農作物の栽培に最適な土地を作りだしてくれます。
こうして並べて見てみると、火山は意外と私たちの生活のそばにいることがわかりますね。
怖いものと美しいものは紙一重だと美しい山を見る度に思います。
便利なものが増えて自然を見る機会が減ると、つい当たり前のように感じることが多いですが日々の何気ない生活を送るのにもたくさんのものが関わって積み上がっています。
何かのきっかけでもいいから、少しでも周りにあるものについて知りながら過ごしていきたいものですね。